消費財（日系）全社ジョブディスクリプション展開に向けた先行導入 - JD導入事例① 

A社（日系消費財メーカー）のジョブディスクリプション／コンピテンシー導入を担当したコンサルタントに概要をインタビューしました。

A社様では、M&A案件の増加や新規事業の立ち上げを背景として、中途採用枠を拡大しており、部門から必要ジョブに対する公募要件として、職務内容や必要スキル・経験の明確化に対する要望が増えていました。

また、事業方針として、グローバルで一体感を高めた経営を目指される中で、経営幹部の育成強化を目的に、全社的なジョブ型雇用への移行、中でも、今期中施策としてジョブディスクリプションの作成を掲げられており、スピーディに全社のジョブディスクリプションを作成・導入するためのツールやアセットをお探しになっていました。

全社的なジョブディスクリプションの作成・導入に先立って、まずはA社様内で計画された導入アプローチの検証を目的とした先行導入プロジェクトを実施し、この結果をもって、全社展開計画を立案なさることのことでした。

対象として、中途採用人数の多い職種を選定され、マーサーのジョブディスクリプションのカタログであるJD-Suiteにカスタマイズを加えて、テンプレートを活用したジョブディスクリプション作成に着手されています。

A社様には、既に充実したコンピテンシー体系が定義、運用されていたことから、ご購入いただいたテンプレート(JD-Suite)に対して既存のA社コンピテンシーをどのように組み込むかが重要課題でした。

既存コンピテンシーとJD-Suiteの統合に当たっては、マーサーのJD-Suiteに含まれるジョブ体系と、A社コンピテンシー(項目×レベル)を紐づけることで、JD-SuiteにA社コンピテンシーを統合し、これをA社様のJDテンプレートとして整理いただきました。(作業はA社様内で実施されました)

A社様では、2職種への先行導入導入(3か月)を経て全社への展開計画を立案し、今期中に全社的なジョブディスクリプション導入を図られることを検討されています。

全社展開に当たっては、全職種に対してジョブディスクリプションを作成するのではなく、ジョブディスクリプション作成対象として特定専門職を定義して、対象を限定することも視野に入れておられるようです。