講演 “Work without Jobs” 

「仕事の未来 × 組織の未来」の原著「Work without Jobs」の著者であるラヴィン・ジェスタ―サンの講演の概要をご紹介します

講演動画をご視聴いただけます

 

ラヴィン・ジェスタ―サン

シニアパートナー

グローバルトランスフォーメーションリーダー 

 

マーサーのトランスフォーメーション・サービス事業のグローバルリーダー。未来の仕事とワークフォース・トランスフォーメーションに関する世界的なオピニオンリーダー、フューチャリスト、著者として知られる。世界経済フォーラムでは、仕事の変革とグローバル人材に関する画期的な研究をはじめ、数多くの研究プロジェクトを主導している。

2020年のThinkers 50 Radar Class、Consulting Magazine誌の「世界で最も影響力のあるコンサルタントトップ25」、Tech News誌の「Future of Work influencersトップ8」、HR Executive誌の「HR influencersトップ100」に選出されている。著書に「Transformative HR」(Wiley, 2012)、「Lead The Work: Navigating a World Beyond Employment (Wiley, 2015)、Reinventing Jobs: A 4-Step Approach to Applying Automation to Work (HBR Press, 2018)、Work Without Jobs: How to Reboot Your Organization's Work Operating System (MIT Press, 2022)がある。

講演 ”Work without Jobs”

歴史的転換点

  • コロナの大流行により働き方がリセットされたが、デジタル化と”仕事の民主化”がこの加速を後押ししており、ビジネスの軸足は、成長・効率・リターンから、レジリエンス(復元力)・柔軟性・アジリティ(敏捷性)へとシフトしている

仕事の未来に関する重要な2つの課題

  1. 人材が新たな機会やスキルにシームレスに対応し、自ら再発明の道を歩むことができるよう、仕事をいかに再構築するか
  2. 個々の人材に合った価値観を提供し、企業ミッションに貢献するためには、画一的なソリューションからいかに脱却するか

リモートワークのその先

  • 昨今のリモートワークでは仕事の場所と時間に焦点を当ててきたが、仕事の未来と新しいワークOSにおいては、6つの次元(5W1H)を問う必要がある
流動的で不確実な世界において、人とジョブのマッチングからスキルと仕事のマッチングへのシフト、スキルアップとリスキリングが肝要である

新しいワークOS

  • 書籍 "Work Without Jobs "の根幹をなす新しいオペレーティングシステムの4つの原則は以下の通り

1) 既存ジョブではなく、仕事の要素やタスクに焦点を当てること

2) 人と自動化の組み合わせの最適化

人と自動化の組み合わせの最適化には、仕事を分解し、そのパフォーマンス向上を図った上で、さまざまな種類の自動化や仕事の代替案を理解し、人材と仕事をマッチングさせることが望ましい

3) 人が担当する仕事についてあらゆる就労形態を考慮に入れること

4) 人を職務に縛り付けず、変化する仕事の需要に適応するために人材も継続的にスキルアップとリスキリングすること

人材と仕事の組み合わせには「固定型人材」「ハイブリッド型人材」「フロー型人材」の3つの人材タイプがあり、様々な企業で社内タレントマーケットプレイスを活用するなどしているように、人材をマッチングし、仕事を改革し続けることで、生産性と敏捷性が向上していく

ケーススタディ

  • ユニリーバFLEX

経営・リーダーにとっての新しいワークOS

  • 新しい仕事のオペレーティングシステムを実現するためには5つのシフトが必要であり、仕事の進め方が大きく変わっていくでしょう

 

ダイヤモンドハーバードビジネスレビュー2023年6月号にマーサーのラヴィン・ジェスタ―サンと法政大学キャリアデザイン学部の田中研之輔教授との対談が掲載されました。

新ワークオペレーティングシステム4つの原則 紹介動画

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