年金コンサルティング 年金ALM (資産・負債の総合管理)
「年金制度のリスク」を管理する資産運用アプローチ
よく年金制度の資産運用におけるリスクに、「株式のリターンの変動性」や「金利の変動による債券の評価損」などが挙げられる事があります。しかしスポンサーである母体企業にとっての資産運用のリスクとは、その企業の財務状況に対するリスクであり、金利の変動といった個別のリスクではないと考えられます。具体的には、事業主掛金や貸借対照表、退職給付費用といった財務指標の変動リスクなどを指します。
したがって、企業にとっての資産運用のリスク管理を考える上で資産サイドの分析のみでは不十分で、資産と債務の動きを包括的に管理する事こそが適切なアプローチである、マーサーはこう考えます。
ALMとは「Asset Liability Management」の略称で、経済環境の変動と共に資産がどのように推移するかと同様に、負債の動きにも注目し、資産と債務という包括的な視点から資産運用方針を策定するプロセスを指します。
マーサーのALMの特徴
マーサーのALM分析の基本路線は、「クライアントの視点に立ったコンサルティング」です。
クライアントのリスク管理にあって大切なのは掛金などのキャッシュなのか、それとも会計上の数字なのか? クライアントのニーズを理解したうえで適切な資産配分を行うことこそ、真の意味でのリスク管理であり、また運用の担当者だけではなく、企業にとっても株主や受給者といったステークホルダーへの説明責任を全うすることだと考えます。更に言えばリスクに対する考え方は企業ごとに異なるため、すべての年金基金に対し、「これが正しい」という「唯一の正解」は存在し得ません。上記のようなニーズとリスク許容度を踏まえたうえで、「貴社にとって」最適な資産運用を策定する事こそ、マーサーの提案する付加価値であるといえます。
貴社、貴基金の、真の意味での「運用リスク管理」に、マーサーのコンサルティングをご活用ください