組織が目指す方向付けを行う人事制度の設計

人事制度は、組織がこれまで歩んできた道筋も踏まえつつ、経営戦略の実現に向けて、これから歩む方向性を示すことが重要です。グローバルのネットワーク、確かなデータ、多様なメソドロジー、日本国内での豊富な実績・知見を活用して、人事制度の変革を支援します。
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組織の共通目的・目標を達成するメッセージとしての人事制度

人事制度は、組織に参加した人々に対して、共通目的・目標を達成するために組織が送るメッセージです。

  • 経営戦略を戦術に落とし込み、マネジメントによるリーダーシップを通じてその実現を進めていく過程にあって、人事制度がその方向性と異なるメッセージを発していたら、人々の日々の活動は統一感を失い、結果的に組織の目標達成が阻害されてしまいます。
  • 短期・中期・長期に亘って組織が所属する人々に期待することを人事制度の中で定義し、処遇という実態と結び付けて示すことで、目指す目的・目標に対して組織を統合し、パフォーマンスを最大化することが可能になります。

解くべき課題/ご支援の実績（例示）

組織の目的・目標を達成する上で、人事制度が組織に属する人々に対して発するメッセージは、一貫性と整合性を持って示されることが必要です。マーサーは、人事制度ポリシーの策定から、制度の詳細設計・導入支援に至るまで、組織の目的・目標を人事制度に落とし込む一連のプロセスを包括的に支援します。

解くべき課題（例）

  • 組織が転換期を迎えているが、人々が新しい方向に向けた課題解決に動いているように思えない
  • 将来を嘱望する人材が組織を離れていく
  • 組織が取り組む新しい課題に向き合える人材を外部から迎えたいが、なかなか採用できない
  • 組織に属する人々のエンゲージメントが低下しつつあり、新たな目的・目標に向けて一丸となれていない　等

マーサーご支援の例（一部）

  • 総合電機企業のグローバル経営を支える人事プラットフォーム・制度の構築
  • エレクトロニクス企業のグループ経営基盤としての職務基準の人事制度の構築
  • ネット企業向け、急速に変化する事業環境下での成長を支えるコンピテンシーベースの人事制度の構築
  • エネルギー会社向け、事業転換を後押しする、成長を基点とした人事制度の構築
  • 半導体素材企業向け、今後の成長をささえる人事制度・人材マネジメント制度の構築
  • サービス企業向け、デジタル戦略推進のためのスペシャリスト人材の採用・リテンションを可能にする人事制度の構築

人事変革コンサルティングのアプローチ

組織が目指す方向に対して一貫性と整合性を持って、現状分析から人事制度の設計・導入支援までを統合的に支援します。

1. 現状分析

  • これまでの人材マネジメントを通じて、人材に起きていることとその影響を把握する

2. 人事ポリシー・フレームワークの策定

  • 組織が目指す方向に人材を向かわせるための方針・方策を定める
  • 過去の経緯も踏まえた最適解を模索する

3. 詳細設計

  • 人事制度の基幹３制度である等級・評価・報酬制度を中心に制度の詳細を設計する

※ポイントは、過去、現在、未来に亘る一貫性と整合性を保つこと、及び、導入のプロセスを通じて人心の変革を進めていくこと

4. 導入支援

  • 新しい仕組みの効果を最大化するコミュニケーションを企画・実行する

※ポイントは、過去からの移行を適切に行うこと、意識や知識面での不足を補うこと

人事制度変革コンサルティングにおける主なサービス

  • 人材マネジメントポリシー・フレームワークの策定

    人事制度変革は、経営戦略を実現することを目的とし、それに適う仕組み・活動として設計・運用されることが必要です。過去に行われてきた人材マネジメントの経緯も踏まえつつ、方針策定を支援します。

  • 等級制度設計

    能力・役割などを基軸においた等級体系を、キャリアイメージの明確化と共に、会社が求める期待役割を伝える仕組みとして構築します（必要に応じて、マーサーの職務評価ツールであるIPE（International Position Evaluation）システムを活用します）。

  • 評価制度設計

    評価は、人事制度を活用して組織が個人に向き合う重要な機会です。個人のパフォーマンスを適切に評価する、評価内容、ツール、オペレーションルールを確立することで、適切な人材の育成、動機づけを支援します。

  • 報酬制度設計

    基本給、手当、短期賞与・インセンティブ、長期賞与・インセンティブ、福利厚生をトータルパッケージとして適切に構築し、内部公平性・外部競争力を担保した仕組みの設計を支援します。

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